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共感と未来を読むこと

ファッションは共感です。ファッションデザイナーの仕事は未来を読むこと。そんなデザイナー2人に言われた言葉。ファッションとお洒落がメインです。

コレクション=フェミニン+マスキュリム

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ルプリ一部ラスト。



モードビジネスが変わった。

ラグジュアリーマークビジネスが中国から日本マーケットへシフトし直した事の根幹は、モードビジネスも大きくはスーベニティールビジネスであるという事をひとつは再認識。

売り上げの30%足らずですから、出来ればある種のスーベニティール、今、例えば日本のラグジュアリー系もそうですけど、実際に日本で売れている買って下さってる人は中国からの旅行者、あるいは他国からの旅行者、だからファッションスーベニティールをどれだけ自分達のお店の前で取るのか、それだけジャンルが青山のコム・デ・ギャルソンに完全になってしまってますね。

あそこではブランドは知ってる、だけどコム・デ・ギャルソンの東京店に行ったら、こんな知らない物があった、こんなファッションスーベニティールがあったっていうところで入り口にまずあったのがほとんど奥に引っ込んで、バッグだとかいわゆるファッションスーベニティール、コム・デ・ギャルソンで打ち出して集積されているショップになってしまっていると。

という事はこれからのモードビジネスの大きくは広告産業であり、広告産業の実情、スーベニティールっていう分け方しかないですよね。

ラグジュアリーのイメージとクリエーションを実質ビジネスに繋げているのが、パリではサンチェ系と呼ばれていたデパートをメイン顧客として、コピーブランドを束ねているアパレル勢である。

これは日本で言えばある種の大手アパレル。

やっぱり日本、デパートをターゲットにした既製服大手メーカーというようなサンチェ、これは土地の名前なんですけども、日本で言えば、東京で言えばかつての東日本橋、パクってナンボ、出来るだけ上手くパクってそれを自分達のディストリビューションとしてのデパートにそれなりのパクって来て、売るかっていうところ。

これが1980〜90年代、2000年ぐらいまではかなりプレタポルテデザイナーが創造性を前にしてビジネススタイルを広くするために彼等大人しかったんですけども、ここに来てトレンドが経済的なトレンドへ、アーカイブのバリエーションを出して来ると、そのバリエーションを一番沢山持っているところの方が勝つというところではサンチェ系が今売り上げがどんどん伸びています。

だからここ2〜3年パリではちょっと今落ちてきたんですけども、MAJE、SANDOR、サンチェ系のブランドです。

MAJE、SANDORは2〜3年前にソニアリキエルを元ごと全部買って2年持って、それで3年目には中国のあるレストランに売ってしまっています。

この2年間で彼等は何したかって言ったら、ソニアリキエルから学んだ事は広告戦略ビジネスを学んでいます。

それ以降SANDORの大きな広告は色々な海外に出してもそれなりにいっています。

例えば日本で言えば樫山が広告戦略するのと違うっていうレベルで変わってしまっています。



サンディカ、チェアマンが変わった事によって新しさのひとつに、もう一度フランス全体のモード産業を見直した時にはサンディカ、オートクチュールプレタポルテ組合がバックアップをして、サンチェ系の、いわゆる今まではコピーブランドを売ってたところをもう一度それなりの施設に直して、ビジネスを広げようと、そのためにこのサンディカオートクチュール組合が直属の、今まではクチュールの針子さん養成学校であったこの学校をサンチェの隣接移動させて全く内容もミシンを使っていいですよのカリキュラムに変わってしまっている。

これはまぁ、僕流の呼び方でいくと、パリの連中もオートクチュールは、つい肥大化して根幹としての一番マスで売り上げを上げるサンチェ系の既製服の皆さんがもっと力を持てば今後ファッションビジネス産業その物が上に上がって行きますよねっていうところに見つけた最も新しい動きだと思います。



それからもうひとつはやっぱり、これは日本の場合、これはかなり進化しているんですけども、いわゆるITファッションビジネスの進化っていうのはPCの中にどれだけIT、テクノロジーが使い込まれるかっていうところで、これは日本よりもかなり遅れて来たヨーロッパがプレタポルテデザイナーのネット通販ビジネスの参入し、NET-A-POTERやイタリアのヴォーグ社とがやっているthe corner.coっていう、それからヨーロッパで一番早くにデザイナーのネット販売をやったYOOXとのコラボでビジネス規模をどんどん広くするって現実があります。

それからもうひとつは具体的な例でいくと、H&Mが始めたファストファッションのシニアブランド版のCOSです。

これがヨーロッパでも売り上げが上げています。

パリで3〜4店舗、日本で去年の11月かなんかに、それもやっぱりラグジュアリー系の裏っ側に仕事があるか、丁度ヨージの前にコスメティックブティックが出来ましたけども、これはもしかしたら、これからの日本のアパレルのもうひとつの脅威です。

僕はこのCOSっていうのは同じスエーデン発のプレタポルテデザイナーで4年前くらいからパリに上陸して今ぶわぁーっと上手くイメージ戦略を含めて売り上げを伸ばして来たACNEの向こう立ったブランドですよね。

ACNEのあれぐらい高い値段であれぐらい売れるんだったらうちはこれぐらいのプライスダウンでこれぐらいの作ってやるって出したのがCOSです。

COSはこれは確実に売り上げを伸ばしてます。

だからファストファッションのシニア版が当然出て来たと。

どこだったかな、マンゴーかどこかもファストファッションのジュニア版を出したために共倒れしてるはずです。

だからこのCOSがこれからどういう風な動きを取るかによって、サンチェ系の、ある意味では日本の儲けてる風、アパレル既製服メーカーも、どういう風に対処するのかっていうのが新しい動きの取っ掛かりになると思います。

それからこの前、パリのスージューベルトっていうプライベートなファッション学校の先生をやっている方がいらして久しぶりに鎌倉に来ていただいて、話をした中にちょっと面白い事をおっしゃったのは、卒業生が自分でデザイナーをやるにはかなりリスクが多いから、出来るだけ彼等も安心、安全の快適のコードを使って、ひとつはラグジュアリー系に就職っていうのが増えた。

で、その面接が英語が喋れないとダメだっていう事が新しく入って来た。

今までのパリはこれはなかったんです、基本的にはフランス語が喋れないとアンタダメよ、だから日本系のエスモードや、モードが向こうで幾つか参入している学校も日本人は日本人クラスを作ってフランス語喋れなくてもいいですけどっていうリップサービスのシステムでやってるんですけども、そこにフランス語じゃなくて英語が喋れないと先のラグジュアリー系には入れませんよっていう、英語がかなり前に出て来た現実がありますよと。

英語が本格的なビジネス用語になり始めた。

フランスのファッション企業で働くためには英語で面接されるところも出て来て、ここにも、ある意味では共通言語としての、マシンとしてのPCを使うためにはやっぱり英語っていう世界になって来てると思います。



それからシーズンコレクションの作り方の方程式、これは前回も一回言ったんですけど、これはこないだのパリコレを見ても確実に言える事は、コレクションっていうのはフェミニンとマスキュリムっていう大きなふたつのゾーンがあります。

このゾーンの中をどうブリッジラインとしてデザインを出すかっていう、このブランドライン、ストリート、ユニフォーム、それからその時代の中では今シーズンでいくとMA-1というのは日本では去年の最古は秋くらいからMA-1がトレンド性を持ったアイテムになって来ていますけども、当然これはこの間のパリコレでもMA-1っていうコードが入っています。

これは僕流に言ったらフェミニンとマスキュリムのブリッジラインのアイテムとしてこれが出ています。

この方程式、フェミニンを何%、例えばフェミニンを今シーズンで言ったら30%、マスキュリムを25%、後は45%ですか、をじゃあブリッジラインでどう出そうか?

これだけのマトリックスを覚えればこれはコレクションは結構簡単です。

単純な言い方をしてしまったわけです。

この方程式を僕はニコラ氏がディーゼルのデザイナー、ディレクターに成った時に、お客さんどうしようっていう時に、この方程式を使えよって喋った事があるんですけども、今のニコラ氏のディーゼルはこの方程式でほとんどコレクションは構築されています。

例えば皆さんそれぞれのデザイナーがコレクションを気にしてネットでコレクション情報をザーッと見る時にこれはマスキュリム、これはフェミニンって分けていって、その間にどういう風にオリジナルを出すか、アウトプットにどう使って行くかっていうこれだけのバランスですよね。

っていう事はこれだけの、ある種のデザイナーとして経験を積んできた人達のやり方かもわかんないですけども、結果全く新しさっていう物はないっていう風に、アーカイブをチョイスして、アーカイブからコレクションの根幹を作って行くこの方程式はかなり使える物です。

それからそのコレクションのクオリティ、テイストセッティングは女性のリアルライフスタイリングと今の空気感+カッティングですよね。

このカッティングっていうのが一番、ある種の美意識と教養を象徴する中身です。

シルエットはアーカイブから選んでも素材によってはカッティングを変える事によって全く今の新しい、もしくはそのデザイナーの美意識と教養に繋がってくる。

単純にいくと例えば、数シーズン前でいくとコートはラグランの方が良いよねとか、そういうちょっとした時代の空気感からパターンを全く結び付きを変えてしまう、身頃の分量をどうするか、これがある種の分量間に繋がって来るんですけど、その分量間を出すのはカッティング作業です。

それはそれぞれのデザイナーが持ち得た教養と僕は美意識のチェックだと、そういった意味で言ったら+ファッションセンス。

っていうところでそれぞれのコレクションクオリティに対してはセッティングされるんじゃないですか。

それからコレクションの新しさを生み出す物はやはり今の時代、ヒューマンテクノロジー+サイエンステクノロジー+バーチャルテクノロジーの産業化です。

これによってコレクションの新しさ、今シーズンでいくと、インジェクションプリントですか、写真転写が少し落ち着いて3Dプリントに変わって来てると。

これがある種のサイエンステクノロジーとバーチャルテクノロジーが新たに加わった。

で、これがコレクションの見た目の新しさと本質とやっぱりちょっと新しいよねっていうところだと思います。



最後に目立つ問題点としては、このような時代性となるとアーカイブからコレクションを作る場合、今の若いデザイナー達はその持ち得たリアリテがない。

そのため、フラットな平面性、ヴィジュアルからのデザインになる。

当然、まぁファッション雑誌で見ると、基本的には表面しか見えないわけです。

裏、横がどうなっているか見えないから結局フラットな物をどういう風にリクライトするかっていうところになっているために、分量のデザインが出来にくい、あるいは出来ない。

表層のシルエットのコピーは出来るが、今の時代の分量間に置き換えるニュアンスのデザインが出来ない。

そのためにパターン力の低下が目立つ。

学ぶ方法は教養を深め、歴史を学ぶ、古着を触る、もしかしたら古い映画を見る、自分の育ちを省みる。

そして熟練者の仕事を敬い、学び、オープンマインドである事。

ここにも最終的には自分自身が劣等感に置いていかれないで、出来るだけ自分はその場とか学びなさいよというところになるから、これが一部で皆さんにお話したかった事をダラダラと喋らせていただいたんですけども。



というところで一部終了。

二部はフルボッコという名の公開処刑だったので、それは来ていた人達だけにという事で。