共感と未来を読むこと

ファッションは共感です。ファッションデザイナーの仕事は未来を読むこと。そんなデザイナー2人に言われた言葉。ファッションとお洒落がメインです。

石油王と湯葉の服

皆さんにとってファッションって何ですか?

個人個人答えの違うとても難しい質問だと思います。

そんなファッションのひとつにとても重要な項目があります。

新しさ。
誰もやった事のない事を誰よりも先にやる。
f:id:edgwcnn34:20160201214011j:image
って事で今回、湯葉の服作りに凸してきたよ。



湯葉

いや、色んな素材ありますよね、天然素材も今やミルクや不可能と言われた蜘蛛の糸も可能になった昨今、湯葉

湯葉

頭おかしい。



はい、事の始まりは石油王ことヨッピー氏の募集していた企画、湯葉の服を作る手伝いを探していたという事から。

純粋に湯葉って素材として使った事ないなって、これは首突っ込むべきだろうと。

どこからやるのかなーって湯葉作りからかよ(笑)
f:id:edgwcnn34:20160201214052j:image
この時点で常識の範囲での洋服作りは諦めましたね、普通のデザイン→パターン→縫製とかの流れじゃ無理。
しかも制作期間1日。

とりあえず縫う為に乾かした湯葉
f:id:edgwcnn34:20160201214409j:image
干すという行為がとてもシュール…
f:id:edgwcnn34:20160201214512j:image
いや、最初からわかってたよ?

湯葉なんか縫える訳ねーだろって…

破れる。

針と糸は通す。

うん、用意された針と糸が100均の物でなく、薄物縫う為の物だったら結果は違ったかもしれないけど。

乾燥した状態で破れる。というか裂ける。

何だろう、オーガンジーとかシフォンとかのそれとは全く別の素材。

乾く前も同じ。
針と糸を耐える強度を持ち合わせていない。
自らの重みに耐えずに崩壊していく素材。

これは往来の針と糸とミシンの服作りじゃ無理。

という事で21世紀の服作りのやり方のひとつ、ノーソーイング。

縫わない。
貼り付ける。

やり方はとても原始的かもしれないけど、今後はこの作り方の素材が増えてもおかしくないと本気で思ってる。

むしろ糸と針を使い続けるアナログな服作りがまだ続いてる事に疑問を持とう!



で、そんなこんな貼り付けるという地味で大変な製作してる時に幾つかこの狂った夢を持ったsuke氏に質問したり。

この為に福岡県から遥々…

クラウドファンディング湯葉の服を作りたいって言ってたくらいガチな方で。

その想いはこちらに。

数時間ずっと湯葉を淡々と作ってるから参加者の湯葉スキルが上達。
f:id:edgwcnn34:20160201215902j:image
このスキルは2度と使う事はないでしょう、きっと(笑)

もうひとりの夢が高級ソープで童貞を捨てる事っていう激しい差がありつつ、参加者の女性に熱々の湯葉を肌に乗せられる特殊プレイの風俗みたいになってたり…

わりと良い金取られるなって感じの(笑)



そんな事を繰り返す事数時間、遂に完成が見えて来た!
f:id:edgwcnn34:20160201220221j:image
稼働を考えると袖は諦めるしかなかった…

これに関しては本当にリベンジしたい…

背中も貼り合わせながらドライヤーで乾かします。
f:id:edgwcnn34:20160201220500j:image
素材の密着度はラバー以上。
ピタッピタ。



完成したので外でお披露目会!
f:id:edgwcnn34:20160201220633j:image
満足気なsuke氏と石油王。
f:id:edgwcnn34:20160201220705j:image
真冬だからね?
ノースリーブだから寒そうとか実際に寒いんだけど、石油王もパンツ透けてるからね?

石油王の方が恐らく寒い…

何故か哀愁漂う背中。
f:id:edgwcnn34:20160201220838j:image
恐らく誰も湯葉だとは思う筈がなく。
f:id:edgwcnn34:20160201220916j:image
本当に湯葉を纏った人間は世界初じゃないのかと。
マジで新しい。

ちなみにアップ。
f:id:edgwcnn34:20160201221041j:image
業界の人でも精々、化学繊維、ビニール的な何かを纏った人にしか思わないでしょう、絶対に湯葉と当てる人間など存在しないはず。

ただしビニール的な何かを纏った非常に危険人物にしか見えないですが。

そして、国内最大手の某所でお買い物。

ちゃんとアドバイスされてたから、店員さんプロだわ、オレならお引き取り願う…

場所が新宿なのが勿体無いけど、こういうスナップあるし、イケるっていう謎の錯覚をこの頃には…
f:id:edgwcnn34:20160201221350j:image
某.comとかに撮影して欲しかったレベル。



はい、こういう事をすると必ず食べ物で遊ぶなという方出ますよね?

って事で晩餐。
f:id:edgwcnn34:20160201221605j:image
シュール、これが最後の晩餐とかだったら嫌…

グリーン・インフェルノ
f:id:edgwcnn34:20160201221731j:image
湯葉をむしり取り、食す参加者…

スタッフが美味しくいただきました。
f:id:edgwcnn34:20160201221854j:image
食べた人本当に頑張ったよな…



まとめとして。

素材的に誰も使わなかった素材を使用した。
針も糸も使わずに洋服を作った。
食べれるので世界第2位の環境破壊産業と呼ばれるファッション産業にも優しい。

以上の点からこれはかなり新しいファッションだと言える。




但し湯葉アレルギー等はないはずのsuke氏が最後真っ赤になってたからオススメはしない!
f:id:edgwcnn34:20160201221946j:image
お洒落は我慢。



ヨッピー氏が書いた記事も合わせてお読み下さい。

湯葉の服を着る」という若者の夢を石油王が叶えてきた