ペニスと宗教
ファッションって何ですか?
個人的にはアプローチです。
ファッションは人それぞれのファッションとは何かの答えがあっていいと思います。
このブログのタイトルはかつての師が言った言葉。
ファッション=共感
ファッションデザイナーの仕事は未来を読む事、ただし10年後とかじゃなくて、2年先くらいまで。
そう言った言葉から出来ています。
それ以外にね、
ファッション≒宗教
だと感じるんですよ。
今回はそんな話。
最近の気になるニュース、ケイスケカンダの文化バッグ販売。
http://ribbonful-store.com/?pid=115592455
これは衝撃。
文化の学生だった10年前、ケイスケカンダみたいなクオリティの服作ろうもんならディスりの対象でしたよ。
去年文化祭行った時もケイスケカンダがオートクチュール専攻科に何を教えるんだと。
特別講師で来てたみたいで素直にそう思ったのと、時代が変わったなと感じました。
僕、オートクチュール専攻科出身だから。
でもね、ケイスケカンダが言ってる事、わかるんですよ。
僕にとって一番お洒落な街は原宿でも渋谷でもなく文化に通うまでの新宿からの甲州街道だと。
これはね、とても共感。
ケイスケカンダの事は好きか嫌いかで言ったら大好きで。
服とかじゃなくて、アレは悔しいレベルでファッションやってる人で。
世界観の作り方がとてつもないの、教祖様なの。
そういう意味では僕の中である種、コム・デ・ギャルソンとか、最近のリック・オウエンスと同じ位置にいるの、信者の試し方で。
一番信者試したのはかつてのマルタン・マルジェラですけどね?
これが今回の布教なんだけど、どーよ?
そういうレベルで試してるね。
だってケイスケカンダの僕はモテなかったっていうのアレ、プロモーションだからね?
事実を伝えた信者、泣いたからね?
嘘だ…って言って泣かれたあの時のスタイリスト希望の娘の顔、今でも覚えてますよレベル。
そう、悪い言い方すればメンヘラホイホイなんですよ、ケイスケカンダは。
だって一見可愛い感じにラッピングしてるけど、あのロゴマーク、それが全て語ってる。
チンポです。
ゾウじゃなくて完全にチンポです。
なんならズル剥けのペニスです。
これ気付いた時にはマジかよ、やりおった…って悔しさで一杯。
想いは重い。
ディスりみたいに感じた人もいるかもしれないけど、これ超褒めてるから。
むしろリスペクトしてるから。
21世紀のデザイナーの歴史に残るひとりになり得るから。
ファストファッションが世界のファッションの売り上げの大部分持って行って。
詳しくはまた別のエントリーでも書きますよ、きっと。
ロゴがペニスだろうと、無かろうと、ラッピングペーパーだけだとしても、私にとってはこれが最高なんだよ!
世間の声、五月蝿えよ!
ってなったら最高。
ファッションって楽しい。
プロのデザイナーだよ、ケイスケカンダ。
最後に今回の文化バッグについてのケイスケカンダのツイートより。
文化の学生バッグをリメイクしてリボンまみれに。
もしも肩紐のテープが伸びてリボンになったら。
ファンタジーは日常の中に隠れてる。
このバッグをかわいいと思ってくれた学生は、買わなくていいので真似して作って欲しい。
学生よ針と糸を持て。
そうすれば気づくだろう。
縫うことで世界が変わることに。
keisukekanda