ファッション誌の価値
皆さんはファッション誌って読みますか?
あー、間違えた、買いますか?
今回も考察というかそういうエントリー。
なんでかって、装苑が月刊化を止めたから。
は、一旦置いて定期購読してるファッション誌。
Numero
QUOTATION
MODE et MODE
個人的に買ってるファッション誌を軽く紹介。
簡単に説明すると、まずNumero、これはParisのNumeroがとってもセンス良くて。
それのTOKYO版だから買い始めました。
これ創刊から持ってるメンズって僕くらいだと思います。
アートに力入れてるんですよね、あと占いとか、どちらかというとアッパークラスを重点にした雑誌。
続いてQUOTATION、これは現状国内のファッション雑誌で一番面白くてセンスあると個人的に思います。
これも創刊から目を付けてて最初は海外の情報ばっかりでスタートさせたどちらかというと尖った感じの、でも最近は力付けてて、コレクションだけの特集号やったりと非常に伸びてる。
伸びる理由はわかるけどね、面白いから。
次にMODE et MODE、これはコレクションをまとめてチェックする時に使ってます。
結構歴史ある雑誌。
コレクションは、パリとミラノ以外は存在しないって言わんばかりのスタンス。
実に清々しいです、全部のコレクションが載ってる訳ではないです。
コム・デ・ギャルソンとは仲悪い可能性があります、載ってないし、コレクションに載せる基準が不明確なのではっきりとはわかりませんが。
出版関係者コメントお待ちしています(笑)
で、最後が装苑。
日本のファッション誌の中で一番古くからあるのかな、確か。
で、えーとですね、これはあくまで個人の感じ方なんですけど、この雑誌、違う意味で古いんだよ。
というか、センスが独特なの。
この雑誌との付き合いはかれこれ10年を越えまして、最近は惰性で買ってるんですね。
有名なディスり文句に装苑賞を取ったらデザイナーになれない。ってくらい不名誉な言葉がありますね。
その理由はまた別に。
で、これの出版社、文化出版なの。
わかりやすくいうと文化服装学院の隣のビル。
何が起きるかって文化服装学院とモロな繋がりでして。
今はどうなのか知りませんが、当時クラスによっては学費で毎月定期購読させられてましたからね?
さて戻りますが、月刊化を止めた。
2ヶ月に一回になったんですが、主な理由は売れないから。
辞めちまえよ。
と思ったり。
いや、物が売れない時代です。
本どころか、洋服も売れない時代だと。
売れない、売れない嘆きますけど、今の時代って1人当たりが持ってる洋服の量、増えてるから。
10人に1人がユニクロ持ってる時代だから。
さて、つまりだ、時代が変わってるんだよね。
今から10年以上前、そんな時はまだファッションがある意味で最先端というか、最速だったんですよ。
ネットも今程発達してなくて、コレクション情報とか結構雑誌が早かったんですね。
ですが、今、同時にライブで見れるよね?
ファッション誌の価値のひとつ、スピードはとっくにありません。
だから別に最速じゃなくてもいいよね?
毎月雑誌出さなくてもいいよね?ってスタンスは時代に合ってるんですよね。
Numeroは昔から合併号やってたからその括りではなかったんですよね、元々。
じゃ、雑誌の価値ってスピードじゃなきゃ何?
これ日本特有かもしれませんが、商品カタログとしての価値、これはあると思う。
日本のファッション誌ってよくカタログだってディスられるんですけど、これはひとつの価値です、だってトリッキーな個性よりもわかりやすい服のカタログの方が普通の人は求めてるから。
ですが、ファッション誌ってカタログじゃないよね?
カタログだったらもうZOZOに負けるよ?
これが漫画の世界だったらとっくに漫画村に潰されてるよね。
変わらない事に価値はあるけど、変わってこそのファッションだから、時代読んでこそのファッションだから。
それを扱ってる限り、ファッション誌の価値も、時代を読む事がファッション誌の価値だと思う。
別に洋服だけがファッションじゃないし、洋服だけ扱ってる洋裁学校のための雑誌って立ち位置なら共倒れまでは生きるけど。
ぶっちゃけこれだけ作り手に近付いてるファッション雑誌って他にないからそこに特化する事が装苑の価値だと感じる。
作る期間が倍になったから、内容も倍に濃くなる事を期待します。