万人受けしないブランドの変化
皆さん、アンダーカバーを知っていますか?
最近だとサカイがその部類に入りますが。
NIGO氏と共にほとんど学校なんて行ってなかったんじゃないかって話さえあるジョニオ氏。
今回そんなアンダーカバーの25周年の展示に凸してきたよ。
どんなブランドも始める時は小さな物です。
誰がこのブランドがここまで大きくなるって想像してたんだろうってくらい初期は攻めてる。
今でもこのノリでやれるのかは疑問。
ジョニオ氏の凄い所は経営者でもある所。
経営ヤバいって年の噂もありましたが。
コレクション前が地獄っていうのは噂ではなく実話。
ちなみにこの展示、ガッツリ見る気なら数回かかります。
過去のコレクション映像全てあるから24時間でも見終わらない…
いくつか作品を。
これ初期ですね、見た事なかった。
最高に好きだった双子モデルを使ったコレクション。
個人的にアンダーカバーを初めて知ったのは学生の頃に展示されていたバットビューティフル。
当時、綺麗に縫いなさい教育に洗脳されていたので、何、この汚い服…って衝撃を覚えています。
貴重なポートフォリオ。
スワッチやデザイン画まで膨大な量が公開されています。
BUTⅡ。最初と違ってこっちは好きでしたね、実際に買ったし。
T。この頃のダークな世界観とても好きだった。
BUTⅤ。これも好きで持ってる。
ART。コレクションから10年経ってもこれは欲しい服、ヤフオクとかにたまに出るんだけどね、今でも高い…
PURPLE。これは変換期、裏原ファンが一気に離れた瞬間でもある。
今見たらそんなに世界観急変はしてないんだけど、当時はとても衝撃が業界に走りましたね、ここからあまりアンダーカバーを追いかけなくなりましたね、個人的にも。
で、再び業界がざわついたアンダーカバーマン。
そして再び毒が戻ってきつつある比較的最近のコレクションに続きます。
数があり過ぎて、個人的な好みでのレポになりましたが、これは見て損はないというより、見ないと損だと思う展示なので是非。
〆はジョニオ氏の言葉。
LABYRINTH OF UNDERCOVER 25 year retrospective
〜2015年12月23日
ハイジュエリー
皆さん、ハイジュエリーって言ったら何を思いつきますか?
アクセサリーではなく、ジュエリー。
個人的にはカルティエでしたが、ブルガリもいい。
そんなブルガリ展に凸してきたよ。
展示は撮影NGなので、是非凸して実際に見て下さいってしか言えないんだけど。
宝石ってお高い石でしょ?っていう疑問をお持ちの方々の疑問を吹き飛ばしてくれるような職人技。
で、あり得ない量、サイズの宝石を散りばめたというよりも、敷き詰めたと言った方が正しいデザイン。
これはお高過ぎる…
って感じでね。
個人的にはブローチのデザインがとても好み。
展示期間もう少しあるので、凸してみて下さい。
「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリア美の至宝」
〜2015年11月29日
デザイナーの本棚
本棚見れば大体その人がどんな人かわかりますよね?
今回はそんな話。
恵比寿にあるEarth&Saltに凸してきたよ。
洋服を作っても作らなくても何かと炎上するリトゥンアフターワーズの山縣氏セレクトの本+フロットサムブックスの小林氏が山縣氏のためにセレクトした本。
例えが正しいかはわかりませんが、自分の本棚に貴方にオススメの本持ってきたよって言われて本棚に差し込まれたような違和感。
結果としてファッション学ぶ人にオススメな本棚の完成という感じでした。
山縣氏を知らない人には何も違和感はないとは思いますが。
かなり偏りのあるセレクトなので合う合わないがはっきり出るでしょうが珍しい本が多々あるので凸してみてはいかがでしょうか?
INSPIRATION BOOK FAIR from flotsam books to Yoshikazu Yamagata(writtenafterwards)
http://earthandsalt.com/event/inspiration-book-fair-from-flotsam-books-to-yoshikazu-yamagata-(writtenafterwards).html
〜2015年10月12日
毛皮デモ
まだまだ暑い日が続きますね。
街歩いていたらこんな人々を発見。
毛皮デモ。
はい、今日の気候は夏と言ってもいいです。
その毛皮は犬か猫の毛皮かもしれません。
…えっ?
服飾と呼ばれる世界に首を突っ込んで10年、珍しい毛皮も見せて頂きました、ヒョウとかワシントン条約的にそれはどうやって入手したって物も。
が、しかしですね、今まで猫の毛皮って見た事ないです。
犬もアイヌ民族が作った歴史的資料以外では見た事ありません。
流通してないよ。
少なくともこの国では。
まして毛皮って高いよね、一般的な感覚だと。
それをさ、よくわからないショップで買ったり貴方だったらしますか?
そして以前のエントリーからずっと書いているように他の生き物は無視。
蚕とか桁が違うって、殺してる数。
毛皮着なきゃフェイクファーをって言ってもあんなのポリエステル=プラスチック。
つまり分別すべき土に還らない素材。
環境的にファッションっていうのは基本悪です。
ある意味いただきますと同じで必要悪だと思う。
犬や猫、可愛い生き物を守りたいんですって主張だったら全然認めます。
ダシに使うなよ。
ここまで書いたから今後手入れの方法とかも紹介出来たらと思います。
シルク製品という命の塊
皆さんシルクの製品って持ってますか?
ファッションブログ読みに来る人は持ってると思いますが。
今回横浜にあるシルク博物館に凸してきたよ。
学生の時に来た以来だから実に10年。
その来なかった10年の間にシルクの進化は光ったり、蜘蛛の糸吐けるように改良されたり、その辺見れるかなぁってワクワクしてましたよ。
…えっ。
めっちゃ寂れてる。
少なくとも透明な柱には玉繭がぎっしり埋め尽くすされていましたが、空っぽで。
照明も暗く、人もほぼいない。
…世間はFNOの日だっていうのに、何て事だ。
えーと、1Fはシルクの知識で、2Fは服の展示という形式になっています。
行った事ない人は是非行こう、寂れ方的にいつ見れなくなっても正直おかしくない。
このブログの過去のエントリーで書いた気もしますが、動物愛護団体が毛皮や革に噛み付いても今までシルクについて噛み付いた団体を知りません。
個人的には肉や魚を食べるし、それと同じで命使う時には感謝して使えばいいじゃないかと思ってます。
個人利益のために殺しまくるとかなら別の話になってきますが。
じゃ、シルク製品が出来上がるまでに具体的にどのくらいの数が犠牲になっているのか?
スカーフ1枚…110匹
着物一式…9000匹
ブラウス…415匹
ネクタイ1本…140匹
繭から成体になると当然繭を破って出て来るので、その前に煮沸して殺します。
使い物にならないから。
ちなみに、まゆるんっていうシルク博物館オリジナルのゆるキャラ…3000匹
…これはダサい。
寂れる理由のひとつかなと思いつつ、必要な施設ではあると思うので。
シルク博物館
大人の文化祭
服×絵×写真
過去のエントリーで書いたコラボ企画の続編、透明な澱-千-に凸してきたよ。
最終日に駆け込んだので残念ながらこの展示は終わっています。
前回は写真のバックに絵を。
そして今回は服に絵を。
千っていうのは壁に貼られた写真の数。
実際はもっと多いんでしょうが。
aso氏曰く、大人の文化祭。
どんな意味が込められているのかは実際に凸した人限定という事で。
今後この文化祭がどうなるのか注目しようと思います。
透明な澱 千
〜2015年8月23日
はるかきみへ
永見由子
asosatoshi
3Dプリンタとこれからの服作り
はい、随分久々にこっちのブログ書きます。
今回はファッションの革命、ある種これからの時代のスタンダードになるかもしれない、そんな展示、渋谷東急で開催中のイリス展に凸してきたよ。
イリス氏を知らない人はまずはこちらのウェブサイトをご覧下さい。
イリス・ヴァン・ヘルペン
何故この人がヤバいのか、ストレートに書くと3Dプリンタで服作りをやってるからです。
3Dプリンタで何が出来るか、簡単に言えば何でも出来る(笑)
指輪なんかのアクセサリーのコピーはもちろん、医療機器、お菓子、デカい物だと家なんかも出来ますね。
で、今回の展示、思ったよりも洋服ばっかりなんですよ。
洋服ばっかりって不思議な表現だと思いますが、イリス氏液体でも固めたんじゃねーのって物を作り出したりするんですが、今回はそれ系の展示はなく、とにかく洋服。
つまり着れる。
オートクチュールで発表してるので普通に流通はしません、というか着れない。
一般流通してるのは靴だけだと聞きます。
これが流通してるだけでも十分凄いけど。
バックに3Dプリンタを提供してる企業があるとも、鎧を作れる職人の協力があるとか色んなね、ここに辿り着くまでの諸々もありますが。
洋服を作る人、これからデザイナー志望の人に、わかりやすく脅威を伝えると例えばこの服、シームがサイドと肩にしかない。
素材が不明ですがこれがストレッチ素材でない場合…
切り替え線もダーツもなくこのボディフィット感。
もちろんくせ取りとかで可能な世界と言えばそうですが、プログラムしてボタンひとつで…ねぇ?
さらにこちら。
もしかしたらレザーか合皮で手作業によって切り抜いてる可能性は捨て切れないですが、これもボタンひとつでプリントされるとしたら?
もちろん素材、価格、現実になるまで越えるべき壁はいくつもあるでしょう。
ただこれを見た時の正直な感想は、
「自分で考えるよりも現実が未来にある。」
どういうスピードで世界が動いてるのか、是非実際に確かめて下さい。
イリス・ヴァン・ヘルペン展
~2015年9月6日