石油王と湯葉の服
皆さんにとってファッションって何ですか?
個人個人答えの違うとても難しい質問だと思います。
そんなファッションのひとつにとても重要な項目があります。
新しさ。
誰もやった事のない事を誰よりも先にやる。
って事で今回、湯葉の服作りに凸してきたよ。
…湯葉?
いや、色んな素材ありますよね、天然素材も今やミルクや不可能と言われた蜘蛛の糸も可能になった昨今、湯葉。
…湯葉。
頭おかしい。
はい、事の始まりは石油王ことヨッピー氏の募集していた企画、湯葉の服を作る手伝いを探していたという事から。
純粋に湯葉って素材として使った事ないなって、これは首突っ込むべきだろうと。
どこからやるのかなーって湯葉作りからかよ(笑)
この時点で常識の範囲での洋服作りは諦めましたね、普通のデザイン→パターン→縫製とかの流れじゃ無理。
しかも制作期間1日。
とりあえず縫う為に乾かした湯葉。
干すという行為がとてもシュール…
いや、最初からわかってたよ?
湯葉なんか縫える訳ねーだろって…
破れる。
針と糸は通す。
うん、用意された針と糸が100均の物でなく、薄物縫う為の物だったら結果は違ったかもしれないけど。
乾燥した状態で破れる。というか裂ける。
何だろう、オーガンジーとかシフォンとかのそれとは全く別の素材。
乾く前も同じ。
針と糸を耐える強度を持ち合わせていない。
自らの重みに耐えずに崩壊していく素材。
これは往来の針と糸とミシンの服作りじゃ無理。
という事で21世紀の服作りのやり方のひとつ、ノーソーイング。
縫わない。
貼り付ける。
やり方はとても原始的かもしれないけど、今後はこの作り方の素材が増えてもおかしくないと本気で思ってる。
むしろ糸と針を使い続けるアナログな服作りがまだ続いてる事に疑問を持とう!
で、そんなこんな貼り付けるという地味で大変な製作してる時に幾つかこの狂った夢を持ったsuke氏に質問したり。
この為に福岡県から遥々…
クラウドファンディングで湯葉の服を作りたいって言ってたくらいガチな方で。
その想いはこちらに。
このスキルは2度と使う事はないでしょう、きっと(笑)
もうひとりの夢が高級ソープで童貞を捨てる事っていう激しい差がありつつ、参加者の女性に熱々の湯葉を肌に乗せられる特殊プレイの風俗みたいになってたり…
わりと良い金取られるなって感じの(笑)
そんな事を繰り返す事数時間、遂に完成が見えて来た!
稼働を考えると袖は諦めるしかなかった…
これに関しては本当にリベンジしたい…
背中も貼り合わせながらドライヤーで乾かします。
素材の密着度はラバー以上。
ピタッピタ。
完成したので外でお披露目会!
満足気なsuke氏と石油王。
真冬だからね?
ノースリーブだから寒そうとか実際に寒いんだけど、石油王もパンツ透けてるからね?
石油王の方が恐らく寒い…
何故か哀愁漂う背中。
恐らく誰も湯葉だとは思う筈がなく。
本当に湯葉を纏った人間は世界初じゃないのかと。
マジで新しい。
ちなみにアップ。
業界の人でも精々、化学繊維、ビニール的な何かを纏った人にしか思わないでしょう、絶対に湯葉と当てる人間など存在しないはず。
ただしビニール的な何かを纏った非常に危険人物にしか見えないですが。
そして、国内最大手の某所でお買い物。
ちゃんとアドバイスされてたから、店員さんプロだわ、オレならお引き取り願う…
場所が新宿なのが勿体無いけど、こういうスナップあるし、イケるっていう謎の錯覚をこの頃には…
某.comとかに撮影して欲しかったレベル。
はい、こういう事をすると必ず食べ物で遊ぶなという方出ますよね?
って事で晩餐。
シュール、これが最後の晩餐とかだったら嫌…
グリーン・インフェルノ?
湯葉をむしり取り、食す参加者…
スタッフが美味しくいただきました。
食べた人本当に頑張ったよな…
まとめとして。
素材的に誰も使わなかった素材を使用した。
針も糸も使わずに洋服を作った。
食べれるので世界第2位の環境破壊産業と呼ばれるファッション産業にも優しい。
以上の点からこれはかなり新しいファッションだと言える。
QED.
但し湯葉アレルギー等はないはずのsuke氏が最後真っ赤になってたからオススメはしない!
お洒落は我慢。
ヨッピー氏が書いた記事も合わせてお読み下さい。
「湯葉の服を着る」という若者の夢を石油王が叶えてきた
ファッションの裏側とコストと現実
皆さんが着ている洋服の値段はいくらですか?
さて、こんな話題いきなりしたのはファストファッションの暴露映画に凸してきたよ。って事で。
この映画、2度見たから。
同じ映画を映画館で2度見るってとても珍しいです、個人的に。
今回はそのレポ。
とても長いです。
内容的にはファストファッション:クローゼットの中の憂鬱というこれもファストファッションの暴露本なんだけど、それと同じ様な内容です。
被る箇所も勿論多々ありました。
さて、映画のネタバレにもなりますが、書きますね。
ファッションの基本ルールの流れは皆さんが知ってる通りSSとAW。
知らない方のために書くと春夏と秋冬という大きくふたつにわかれています。
アメリカでは1960年代、国内生産の洋服が50%でした、それが現在ではたった3%です。
さて、世の中の服はデフレです、しかし生産コストは下がっていません、むしろ上がっています。
上記したSSとAWの年2回のシーズン、この構図はぶっ壊れています。
現在では52回。
つまり毎週変わります。
こうなった理由はグローバル化、TPOに合わせて制作地を選ぶ事が出来ます、あくまで企業は。
他の店がシャツを5ドルで売ってる、うちは4ドルだ→じゃうちは3ドルで→出来ない?3ドルじゃなきゃいらないよ。
生産工場は仕事が欲しいから受けるしかないっていう負の悪循環が出来ているのが現状です。
さて、何故こういった問題が表面化してきたのか?
ひとつの事故があります。
ダッカの8階建てのビルが崩壊。
最終的な死者は931人に。
この事故で両脚を失った女性がインタビューに答えていました。
崩壊前、ビルにヒビが見つかり、経営陣には報告していました。
このビルに入っている他の業種は避難したと言います。
ファッション業界だけは、経営陣から戻れという命令が。
そして戻った結果がこの事故です。
この事故で亡くなった方の平均的な日給は2ドルだと言われています。
さて、この事故を受けてここに入っていた企業の売り上げはどうなったでしょうか?どうなったと思いますか?
皮肉な事に過去最高の売り上げを記録します。
理由は一概には言えませんが。
何故こんな無茶が出来るのか?
答えは労働組合が存在しないんです。
この映画で最も心に残ったセリフ。
『何故、巨万の富が生まれていながら、生活が保障されていないんでしょうか?』
ファストファッションの工場の事を搾取工場とも呼びます。
アメリカ人の為に洋服を作るのが可哀想?
これは経営側からの発言です。
『アメリカ人にとっては劣悪な環境でも、自ら選んでそこで働いている。ガス、石炭に比べたらマシ、テレビを見ているアメリカ人からしたら、劣悪でも、現地では他の仕事よりマシ。』
これは世界共通の言い訳です。
コンセプトがあっても、誰が作って食べていけるのかまでは考えない。
生産者4000万人のうち、400万人がバングラデシュ人です。
そのバングラデシュでは1日3ドル以下の給料。
これが現実。
不信感を持つな、雇い主が給料を出しているから尊敬しろ。
インタビューでもありましたが、労働組合を作ろうと経営陣と揉め、暴行、ハサミ、椅子等でフルボッコ。
女性でも容赦なく胸やボディを狙い撃ちで。
そんな素敵なファストファッション界は世界の6人にひとりが働いていると言われています。
さて、ここから素材の話。
近年、この10年で80%のコットンが遺伝子組替え素材になりました。
農薬のリスクは?
モンサント社という企業が戦後、爆薬を窒素肥料としていました。
その企業が開発したBTコットン。
簡単に言うと殺虫剤入りのコットン。
種子の遺伝子を弄る→種子の独占→借金して農家に買ってもらう→殺虫剤も効かない→殺虫剤も売る→桶屋が儲かる!
さて、このリスク、知能、身体障害。
ですが企業は副作用を完全に否定。
生活に追われて治療出来ない→ガンの薬を買う。
もうお分かりですね?
ガンの薬を売るのも、種子を売るのも同じ企業です。
インドでは16年で25万人の農家が自殺しています。
生産者は、借金→払えないから土地を奪われる→最後は自殺。
こんなループ。
また少し話が変わって広告の話。
広告とはプロパガンダです。
自社製品を使うと欲求が満たされる。
実際に届いて、太って着れなくても別の物を買えばいい。
CMでは人生の問題点の解決は消費だという風に感じる物を流します。
現在、YouTubeで買った物を自慢する人も沢山います。
こんなインタビューもありました。
『昔はTシャツは買っても年2枚が、パーティ毎に今は買ってる。』
安い服は人生の慰め。
現在、洋服の生産数は年間800億枚とも言われています。
これは20年前の400%です。
使う物、例えば洗濯機、車。
これに対して消耗品、例えばガム、タバコ。
消耗品のように使う物を扱う。
消耗主義。
現在の洋服は消耗品。
この映画の中のCMで最高に笑わせて貰ったCM。
濡れたテーブルをスーツで拭く。
ペーパータオルよりスーツ3着買う方が安いから気軽に捨てられます。
って言ってテーブルをスーツで拭いてそのままゴミ箱へ。
流石にここまでやるかくらいの清々しさはあったけど。
そんなアメリカ人は現在平均すると一人当たり年間37kgの洋服を捨てます。
1100万トン。200年は土に帰らず残ります。
第3世界にはぺぺという病があります。
チャリティーという名の。
アメリカから贈られてくる大量の服の山。
使える、売れる物はそのうちの10%です。
インタビューで、
『昔は洋服の作り方を習いに来る人がいた。でも今は縫製を覚えても食べいけない。』
そんな事を第3世界で言ってました。
勿論、良い企業もあります。
『パタゴニアは消費者という言葉ではなく、顧客という言葉を好む。』
気に入らなければ受け入れなければいい。
そう言って生産者を訪問、生産者にとっての障害を考えている企業もありました、映画の中で。
フェアトレードもして、生産者の優秀な人を本国の方に研修で呼ぶような素敵な企業。
…でもね、普通の人は気にしなかったかもしれない。
そんな素敵な事をしてる企業でさえ、生産者は誰も自社の製品なんか着ずに、サリー着てるのが現実なんだよ。
再び素材の話に戻ります。
口にする物はオーガニックを気にするけど、コットンは気にしない。
洋服作りのコストは事故、水、環境、そういう物を含めてコストです。
例えば革。
毒であるクロミウム6という物が川に垂れ流しです。
地下水も汚染→作物もやられる→やられた作物を食べる→皮膚病。
どれだけ環境がやられても、製品しか見ません。
石油に続きファッション産業は世界第2位の環境破壊産業です。
GDPは商品化された物です、生産に必要な環境経費は含まれていません。
この映画にはシーマ氏という女性が登場します。
胸とボディを狙い撃ちでフルボッコにされた彼女です。
余談ですが貧しいと言いつつ、スマホは普及しているようです。
その彼女のインタビュー。
『朝から夜まで作るのがどれだけ大変か着るだけの人は知りません。多くの人が死んだ血で出来た洋服。本当は血で出来た服なんて誰にも着て欲しくありません。』
涙ながらに語る彼女に、何というか映画館の空気が凄くしんみり、泣く人も。
世の中捨てたもんじゃなく、リヴィア・ファース氏のグリーンカーペットチャレンジっていう物もありまして。
グリーンカーペットチャレンジ
早く安く働かせている。
沢山買って本当は貧しくなっている。
リヴィア氏がH&Mの経営陣に現地の給料と基本的な生活の定義を聞いてましたが、勿論都合の悪い事なので返答はなし。
H&Mは現在年商180億ドルの世界第2位の企業です。
さて、そんな低賃金で働かされて生産者はキレないのか?
そんな疑問ありませんか?
賃上げのデモに対してカンボジア政府、警察に実弾持たせて導入します。
そんなに激しい要求はしてないですよ、月160ドルの最低賃金を要求。
この結果、23人逮捕、5人死亡という結果に。
生産者側はより良い生活を求めただけ、世間並みの生活を得れるように。
賃上げを認めないし、組合も作らせない。
でも規制は自由制であくまで自主的な行動だと。
安い労働力がなければ利益は生まれない。
利益中心主義、どんなリスクがあっても。
話変わってシステムの話。
教育、交通システムは批判し改善してきた。
けど経済だけは改善されていない。
資本主義な限り、賃金は下がり続ける。
賃金も低く、年金もない、だからバングラデシュでの生産。
拡大や成長に無限はありません、自然にも。
とっくに限界は超えています。
システムの代価案か、物質主義を辞めなければ。
映画の終盤、最も物が売れるブラックフライデーの映像。
キラキラしたファッションの世界とリアルな生産側で画面が何度も切り替わります。
セールで人々が押し寄せる映像、それに対して搾取、病、破壊、貧困。
何度も何度も、キラキラと本来見せない裏側のドロドロとした世界が切り替わる。
シーマ氏。
『娘には私のように働いて欲しくない、娘にはこんな生活をさせたくない、政府の仕事に就いて欲しい。』
『人を物の様に扱ってはいけない。』
金は手段、利益は世界で分けるべき。
こんな感じで映画は終わります。
さて、最初の質問、貴方の着ている洋服の値段はいくらですか?
まだ、その洋服を着続けますか?
さて、個人の見解です。
ファストファッションがもたらした物はとても大きい。
誰もがお洒落が出来る様になった。
で、ファストファッションの縫製が荒いとか良く聞きますが、この値段では立派過ぎるよ、少なくとも学生が縫う洋服より遥かに綺麗。
ね、それよりもメンテナンス出来ないから捨てるしかなくなるんだよって。
高い服でも長持ちするかって別に値段に比例する時代じゃない。
でもファストファッションで失った物も色々ある。
パクりは当たり前だし、作る側は苦労するし、露骨な二極化。
上記のシステムが崩壊するのは恐らく3Dプリンタで誰でも洋服が作れる時代になった時で、そうなった時にじゃ、その数少ない仕事さえ奪われた側はどうなるんだとか色んな問題が新たに生まれる時だと思う。
全部が悪じゃないし、全部が正義じゃない。
8頭身のイケメン、美人に着せればなんでもお洒落に見えるっていうのはタブーだけど、そんな現実もあって。
それがようやく壊れ始めた時代。
洋服って本来高いんだよ。
大事にして下さい。
ザ・トゥール・コスト ファストファッション 真の代償
直感を信じて進め
こっちのブログは久々に。
皆さん、原田美砂氏はご存知ですか?
最も有名な帽子デザイナーのひとり。
詳しく知りたい方は著書の「直感を信じて、進め。」をオススメします、というかこのブログを読む人ならオススメしたい一冊ですね。
さて、そんな原田氏の日本初個展に凸してきたよ。
開催されてるの正直知らなかった…
銀座をふらっと歩いていたら、ポーラミュージアムアネックスのポスター、とてもえげつない帽子じゃないですか。
最初はね、スルーしたよ、けど気になって戻ってよかった!
原田氏の個展じゃねぇかって驚きましたね。
一言で言うと努力家だと思います。
技術的には真似出来ないかって言われると、んーというかね、時間。
技術的にはやり方はわかるけど、それがそのクオリティで出来るのに莫大な時間がかかるんだなと。
クチュールだからで片付けるより、そこに行き着くまでの時間と言った方が正しい表現かと。
直感を信じ切った結果のひとつの現れのような展示でした。
もう、終わってしまった展示ですが間近で見れてとても学ばせていただきました。
ミサ ハラダ「HATS OFF! 賛美の帽子」
〜2015年12月27日
原田美砂
ポーラミュージアムアネックス
時間が止まった学校、文化服装学院
文化の日、この日を挟んで前後に母校でもある文化服装学院の文化祭があります。
って事で久々に母校に凸してきたよ。
懐かしい。
先に断っとくね、ショー見てません
でも大体わかる。
何故ならショー企画やってたから、あれは青春でした。
を、客観的に。
たぶん10前後のシーンに分かれて、各科の技量によって作品が振り分けられ、ニット科のためのシーンがひとつあって、ラストは無駄に豪華、そしてバックアップして頂いた企業様の布や資材を全力で使い倒してデカイ物を盛大な音楽と照明で行う。
とまぁ、こんな感じでしょう。
見てないけど。
いや、ちげーよ、今の文化服装学院はもっと素敵なんだってなってたら報告お待ちしています。
今回凸したのは、大学院を除いた最終学年、4年生、3年生の作品。
とても良く出来ている、努力の結晶でした。
で、こっから本題。
大体学生だった約10年前と現在の文化の作品を見てもなんというか時代性をあまり感じない。
仮に今の作品と10年前の作品を同時にどっちの時代に置いても、まぁこういう物あるよね。っていうオチ。
これは学生がどうこう言うんじゃなくて、この学校の教育システムが良くも悪くも愚直に洋服の作り方を教える洋裁学校だから。
針と糸とミシンの。
知ってますか?今の時代の縫い子の価格。
恐らく世界で最も安い仕事のひとつ。
そしてもうひとつ、インターネットを初めとする、SNS等もこの10年で最早別物になりました。
だけど、この学校は未だに写真撮影を禁止にしてる。
何故?企業がパクるから?
もちろん何者かがコピーする可能性はあるでしょう。
でもね、それ以上に、この学生の作品良かったよ、こんなデザインの服でねって無名の新人を紹介するチャンスでもあるんですよ。
過去と現在は違うんだから。
このシステムを変えない限り、常に新しい物をっていうファッションの仕組みから限りなく置かれているのが現状。
洋裁学校として手に職があれば、良い服作れば誰かが認めてくれる。
そんな時代はこの学校が誇る卒業生、山本耀司氏が倒産した時に既に終わってるんだから。
わたしの名前は…
アニエス・ベー氏が作った映画、「わたしの名前は…」
事前情報特に得ずに、ひとまず見とくかくらいのノリで初日に凸してきたよ。
まさかのアニエス氏が体調不良で来れずに代わりにマネージャーの方が来日。
お詫びとしてお酒が振る舞われ。
初日プレゼントの記念Tシャツ。
これだけで映画の元は取れた気がする。
以下ネタバレ含みます。
ファッションデザイナーが作る映画だからお洒落、そんな事はなく。
全編通すとお洒落な映画ではあったけど。
まさかのこのご時世にロリコン映画。
いきなり無職の父親に近親相姦というとても救われないシーンからスタート。
うわぁ…
そこからの家出ストーリー。
はい、何言ってんだ、こいつって感じましたね、でもそういう事です。
林間学校中にトラックに乗り込みそこのドライバーと旅に出る。
と雑に書くとこういう感じ。
もちろん世間は誘拐されたと大きく報じています。
で、家出理由等の訳を聞かずに乗せたドライバー兼犯人。
途中でニュースになってるのを知りますがそれでも旅は続きます。
青春映画ですよ、これは。
そんな青春も長くは続かず、警察に捕まり、エンディングに。
で、ここから、結末が、オイ、何でこんなに
救えない物を作った…
っていうね、タイトルの意味に繋がります。
オチは自分で確かめて下さい。
わたしの名前は…
万人受けしないブランドの変化
皆さん、アンダーカバーを知っていますか?
最近だとサカイがその部類に入りますが。
NIGO氏と共にほとんど学校なんて行ってなかったんじゃないかって話さえあるジョニオ氏。
今回そんなアンダーカバーの25周年の展示に凸してきたよ。
どんなブランドも始める時は小さな物です。
誰がこのブランドがここまで大きくなるって想像してたんだろうってくらい初期は攻めてる。
今でもこのノリでやれるのかは疑問。
ジョニオ氏の凄い所は経営者でもある所。
経営ヤバいって年の噂もありましたが。
コレクション前が地獄っていうのは噂ではなく実話。
ちなみにこの展示、ガッツリ見る気なら数回かかります。
過去のコレクション映像全てあるから24時間でも見終わらない…
いくつか作品を。
これ初期ですね、見た事なかった。
最高に好きだった双子モデルを使ったコレクション。
個人的にアンダーカバーを初めて知ったのは学生の頃に展示されていたバットビューティフル。
当時、綺麗に縫いなさい教育に洗脳されていたので、何、この汚い服…って衝撃を覚えています。
貴重なポートフォリオ。
スワッチやデザイン画まで膨大な量が公開されています。
BUTⅡ。最初と違ってこっちは好きでしたね、実際に買ったし。
T。この頃のダークな世界観とても好きだった。
BUTⅤ。これも好きで持ってる。
ART。コレクションから10年経ってもこれは欲しい服、ヤフオクとかにたまに出るんだけどね、今でも高い…
PURPLE。これは変換期、裏原ファンが一気に離れた瞬間でもある。
今見たらそんなに世界観急変はしてないんだけど、当時はとても衝撃が業界に走りましたね、ここからあまりアンダーカバーを追いかけなくなりましたね、個人的にも。
で、再び業界がざわついたアンダーカバーマン。
そして再び毒が戻ってきつつある比較的最近のコレクションに続きます。
数があり過ぎて、個人的な好みでのレポになりましたが、これは見て損はないというより、見ないと損だと思う展示なので是非。
〆はジョニオ氏の言葉。
LABYRINTH OF UNDERCOVER 25 year retrospective
〜2015年12月23日
ハイジュエリー
皆さん、ハイジュエリーって言ったら何を思いつきますか?
アクセサリーではなく、ジュエリー。
個人的にはカルティエでしたが、ブルガリもいい。
そんなブルガリ展に凸してきたよ。
展示は撮影NGなので、是非凸して実際に見て下さいってしか言えないんだけど。
宝石ってお高い石でしょ?っていう疑問をお持ちの方々の疑問を吹き飛ばしてくれるような職人技。
で、あり得ない量、サイズの宝石を散りばめたというよりも、敷き詰めたと言った方が正しいデザイン。
これはお高過ぎる…
って感じでね。
個人的にはブローチのデザインがとても好み。
展示期間もう少しあるので、凸してみて下さい。
「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリア美の至宝」
〜2015年11月29日